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つづき...

つづき...

 震災当日はそのまま夜を迎えました。
一応、近所のコンビニにも出掛けましたが、当初は停電休業でした。
夕暮れ時には停電中にも拘らず何とか営業していたみたいですが、大勢の人々が
押しかけていた為に比較的広めの駐車場なのに大混乱状態。
店の敷地に立ち入ることなく、その場を後にしました。

幸いにも食料や飲み物の買い置きがあったので、食事は全く問題がなく、
電灯については知る人ぞしるLEDライトの趣味のおかげで、暗闇に怯えることなく
無事平穏に過ごせました。

深夜に外に出てみましたが、目の前に広がる景色が全て真っ暗闇。
時々、通り過ぎる車のライトが異様に明るく感じられたのが非常に印象的でした。
(そんな状況の中で我が家だけは煌々と明かりが...(^^;)

しかし、それからが大変でした。
震災後の三日三晩は留まること知らずの余震が襲い、5分に一回はグラグラっと、
延べで数百回以上は揺れたのではないでしょうか。

 翌日、買出しに出掛けましたが、まずは道路の信号機停電に閉口しました。
広い道を流していくのですが、大きい交差点では非常にゆっくり安全運転に
心がけないと、どこから何が飛び出してくるか分かりません。
結局その日は、南下して茨城に入りそのまま西方へ、友人の居る埼玉の熊谷に
行き買出しを行いました。

 熊谷では...地震? 何それ? と言った雰囲気で、普通に電気が点き、
普通に水道が使えて、普通にお店が営業していました。
ホームセンターで水タンク等を買い揃え、ヤマダ電機でミネラルウォーターや
電池、缶詰、カップめん等を買い揃え、最後につけ麺屋で食事すると言った普通の
お買い物コース。 なんか栃木とのギャップに笑えました。

 そして、栃木に戻ると停電が解消されていました。
水道も出ます...!?
異常に茶色い液体が...
とても飲めそうに無い液体が蛇口から...

そう、断水の影響です。
更に悪い事に我が家はマンションなので水タンクが屋上にあり、流せど流せど
なかなか水が綺麗になりません。

しかし、備えあれば憂いなし!、我が家の水道の蛇口には浄水器が取付けられて
いました。 レバーをひねると非常に綺麗な水が出てきます。
おかげで、料理、洗濯、歯磨き、洗顔には全く困りませんでした。
ただ、風呂だけは無理でした。それから2日間シャワーも我慢しました。
(そのタンクが綺麗になるのにそれから一週間かかりました。)

電気も通った事だし、と言うことで、TVのスイッチオン...

 どこもかしこも震災のニュースだらけです。
しかも...大津波が東北地方沿岸を舐め尽くすように...
衝撃的な映像を前にただ唖然とTVを眺めていました。
(ここには書ききれないほどの様々な思いと感情がよぎり、また、
 三陸同様にリアス式海岸のわが故郷について、深く、深く考えさせられました。)

 正直言って、我が家の被害なんて全く軽微で、無いといっても良いです。
何も失っていませんし、誰も失っていません。そして、何も困っていません。
少しだけ不便な日が数日あっただけです。

電気は翌日に開通し、水道も出る。PCを使って情報は調べられるし、
数日後にはいつもの暮らしに限りなく近い生活に戻っていました。

あの震災からもう75日経ちます。 しかし、未だに震災の被害から抜け切れずに
大勢の方々が避難所暮らしを余儀なくされています。

私自身、そういった方々に対して何をやってあげられるのかは判りません。
ただ、私にできることをやるしかない。
これまでと同様に今の仕事に勤しみ、日本経済を前進させる億分の一の活力に
なれたらと思います。

長文失礼しました。

次回より、通常進行で進めさせて頂きます。